- 光学的な革新をもたらすビーム整形技術 -
ボルテックスレンズ(スパイラル位相板)のご案内
Vortex Photonics社のボルテックスレンズ(別名:スパイラル位相板、ボルテックス位相板)は、入射する
ガウシアンレーザービームをドーナツ状の「光渦(オプティカルボルテックス)」ビームに変換する高精度な
回折光学素子です。この変換によりビームの中心に暗部が生じ、特定の応用分野での性能向上が期待できます。
主な特長
・高精度な位相制御
理論的な高さからの偏差が±5nm以内と極めて小さく、レーザー波長との高い整合性を実現しています
・広範なトポロジカルチャージ対応
位相板のトポロジカルチャージ(l値)は1から32まで対応可能で、より高いl値もカスタム対応が可能です
・64ステップの高解像度設計
64段階のステップ構造により、中心部がより暗いドーナツビームを生成し、特定のアプリケーションでの
性能を最適化します
・多様な波長対応
193nmから2090nmまでの広範な波長範囲に対応し、各種レーザーシステムとの互換性を確保しています
・高品質素材の使用
合成石英(フューズドシリカ)を使用し、耐久性と光学性能を両立しています
主な用途
・超解像顕微鏡
STEDやMINFLUXなどの技術で、解像度とコントラストの向上に寄与します
・光トラッピングとマニピュレーション
光ピンセット技術において微粒子や生体分子の精密な操作が可能です
・光通信
軌道角運動量(OAM)を利用した多重化により、データ伝送容量の増加が期待されます
・レーザー加工
ナノリソグラフィーや精密切断など、高精度な材料加工に適しています
・量子情報処理
高次元の量子状態の生成と操作に貢献します
トポロジカルチャージl=1のVortexレンズを使用し、波長532nmのレーザービームを変換した際のビームプロファイルの例です
中心部が暗く、リング状の強度分布を示すドーナツ型ビームが形成されています
製品仕様
サイズ(mm):11x11x2.5、22x22x2.5(2種類)
対応波長(nm):193、266、355、405、532、1064、1550、2000など(約18種類)
トポロジカルチャージ(l値):1~32(カスタム対応可能)
素材:合成石英(フューズドシリカ)
コーティング:未コーティングまたはカスタムコーティング対応
Vortex Photonics社では、標準製品のほか、お客様の要望に応じたカスタム品の製作も承っております。特定の波長、トポロジカルチャージ、サイズ、コーティングなどのカスタマイズが可能です。詳細は以下のフォームよりお問い合わせください。
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