GAEA-2, PLUTO-2, LETOでお使いなれます!

 

HoloEye社製SLM 専用アクセサリのご案内

 

HoloEye Photonics社から反射型SLM専用のアクセサリが販売されました。

 

1つはディスプレイの温度を制御するTMS(Thermal Management System)で、パッシブ型ヒートシンク搭載のTMS 001とアクティブ型水冷式ヒートシンク

を使ったTMS 002とがございます。

 

もう1つはDPE(Diffractive Projection Engine)という回折像を投影する装置で、

面倒なアライメントは必要なく、サイズが小さく取扱いも簡単です。

 


*画像をクリックすると拡大します

TMS - Thermal Management System

HoloEye社のSLMには液晶マイクロディスプレイが使われていますが、液晶材料の特性には温度依存性があり、そうした温度による特性の変化はSLMの持つ様々な光学特性(位相変調、スイッチイング速度や位相安定性など)に影響することがあります。そのため、性能と温度安定の維持にはアクティブ型の熱管理システムが必要です。


このTMSはペルチェ素子を使ってアクティブ温度制御を行います。TMS 001はパッシブ型ヒートシンクを組み合わせたモデルで、TMS 002にはアクティブ型水冷ヒートシンクを組み合わせています。

TMSはSLMのディスプレイマウントとしても機能し、対応するSLMは現行モデルのPLUTO-2とGAEA-2、そして今後販売が予定されているLETOの新バージョンです。モジュール式で用途や必要性に応じて簡単に交換ができます。

TMS 001

ペルチェ素子とパッシブ型ヒートシンクを組み合わせた構成でディスプレイに対して冷却と加熱の両方ができます。

アクティブ温度コントローラにより、周囲の温度変化に対応してディスプレイ温度を安定化させます。室温下で最大10Wのレーザーを入射する場合であれば、ディスプレイ温度安定させるのに十分な装置です。


 

機器構成

TMS 001 Thermal Management System
TMS 001 head with passive heat sink
TMS 001 controller unit
12 V power supply + cable
USB-Cable
Operating Instruction / Manual

TMS 002

アクティブ型水冷ヒートシンクを備えたTMS002は高出力レーザー向けに設計されています。

 

ウォーターリザーバーとファン冷却式冷却器とを備えていますが、外部の水冷装置につなげることもできます。コントローラには温度設定の制御機能が組み込まれているので、パソコンに接続することなく操作ができます。


 

機器構成

TMS 002 Thermal Management System
TMS 002 head
Control unit with water depot, radiator, and pump
Control unit connection cable
Water tubes
12 V power supply + cable
USB cable
Operating Instruction / Manual

 

DPE - Diffractive Projection Engine

HoloEye社のSLMは可視光波長域でのイメージ関連のアプリケーション(3Dホログラフィックディスプレイや構造化証明など)で使われており、特にAR/VRやヘッドアップディスプレイの分野において、位相SLMは優れた光効率という利点をもたらします。それは従来のプロジェクションシステムのように光を遮断(強度変調)するのではなく回折(光の再分布)によって像を生成させるからです。その他、位相SLMのホログラフィ手法はダイナミックフォーカスや収差補正のような付加的な光学機能の追加にも使うことができます。

位相SLMを用いた回折手法は非常にシンプルで、必要なものは直線偏光を持った光源とSLMだけですが、SLMのピクセルサイズによって回折角が制限されるので出力された像を拡大するための光学素子が必要になります。

そうした回折を用いたプロジェクションシステムの開発は複雑で手間が掛かるので、標準品アクセサリとして、イメージングアプリケーションの幅広い分野で使うことのできるDPE(Diffractive Projection Engine)が作られました。

この投影装置は直線偏光のレーザー光源で使うように設計されており、光源の入力はFC/APCコネクタの偏波面保存シングルモードファイバです。また、LETOのような高速SLMによるカラーシーケンシャルホログラムプロジェクションで使われるファイバ入力のRGBレーザー光源も使用できます。

DPEは現行モデルのPLUTO-2、LETO、GAEA-2で使用できます。波長やピクセルピッチによりますが角倍率は~5.3xです。作動距離は約15cm (GAEA)/約27cm (PLUTO)から無限遠で、視野角は下記のように使用するSLMのモデルによって

異なります。

   FoV GAEA: 42degree (full angle): ~240mm @ 300mm distance
   FoV LETO: 24degree (full angle): ~130mm @ 300mm distance
   FoV PLUTO: 20degree (full angle): ~110mm @ 300mm distance

 


 

*DPEは今年発売予定の新型SLM『LUNA』でも使用できます

 


資料請求/お問合せ